大好きだった友達
今も時々思い出す、大好きだった友達。
以前働いてた職場の同僚だった。
私より2歳年上の、優しい女性。
ナチュラル志向で、環境問題にも熱心だったから、
ランチでテイクアウトのお店に行っても、
割りばしをもらわず、自分のお箸を使っていたっけ。
私も彼女に習って、そうするようになった。
私が職場を辞めて遠くに転居しても、
お互いお手紙を出し合い、友情は続いていた。
年に1度会えるか会えないかだったが、
会えるときには、わざわざ下見までして、
私のために美味しいお店を探しておいてくれた。
いつも私がチャレンジすることを応援してくれて、
興味を持ってることは、一緒におもしろがってくれて。
ある日、卵巣嚢腫の手術をしたので、仕事を辞めて自宅療養中との知らせが。
回復してるから大丈夫、とあったので、
またの再会を楽しみにしていたら、
翌年、突然ご主人から訃報の知らせ。
実は彼女は卵巣がんと闘っていたのだ。
46歳の若さで、亡くなってしまった。
私が心配すると思って、本当のことを言わなかったのだ。
生前の彼女の意思で、彼女はお墓に入らず、
海へと帰っていった。
今もずっと心の中にいてくれる大切な友達。
私に優しくしてくれてありがとうね。
あなたと過ごした楽しい時間は、私の一生の宝物です。
生まれ変わっても、またお友達になって下さいね。
またいっぱいおしゃべりしようね。